茶道の学び(2016/1/21)

 
茶道担当 大竹裕子

今年も、恒例の初釜(新年のお茶会)を行いました。

この初釜は、3年間茶道を学んできた生徒たちの集大成の場です。

彼らの学びの様子を少し紹介したいと思います。

4月、新年度の始まりとともに、10年生は茶道と出会います。多方面でご活躍され、経験豊かな清水宗礼先生との挨拶から始まります。「ご機嫌よろしゅうございます」と扇子を置き、深々とおじぎをします。帛紗(ふくさ)をさばくことから学び、棗(なつめ)、茶杓(ちゃしゃく)、茶筅(ちゃせん)など、はじめて耳にする道具の名前を覚えていきます。何よりも、畳の上での正座に慣れることが大変そうでした。

10年生では必修として茶道を学びます。11年生からは希望者のみの選択となりますが、引き続き月一回の練習を重ねていきます。

そして12年生の初釜を迎えるころには、抹茶の微妙なさじ加減、お湯の温度やお茶の沫立ち具合がわかってくるようで、どの生徒もおいしいお茶を点てられるようになります。細やかな抹茶の沫が見事です。お茶を点てる生徒の真剣な表情を見ていると、3年間の成長が感じられ、とても嬉しく思いました。

今年の初釜は、例年どおり、立礼式(りゅうれいしき)という椅子での薄茶点前を行いました。ひとつのお茶席を四人一組で担当します。全体の流れを見ながら挨拶を担当する「亭主」、お点前を行う人、お点前をする人の手伝いをする「半東(はんとう)」、水屋を取り仕切る「水屋係」です。集中してお点前を行う生徒の姿は凛として美しいものでした。釜から柄杓で湯を汲み,お茶碗に注ぎ、茶筅を小刻みに動かします。静寂の中、かすかに音が響きます。

12年生にとって初釜は、今まで学んできたことを披露する場、そして初めて着物を身に着けてお点前を行う機会となりました。今年は高等部のある吉野地域の方にもお声をかけて、お客様として来ていただくことができました。この大きな舞台を経験したことは、ひとつの自信につながったことと思います。

 
(シュタイナー学園通信No.34より)


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