学校法人 シュタイナー学園

活動報告

2018.02.19

保護者

1年生保護者インタビュー 一年間を過ごしてみて 第三回

学校法人シュタイナー学園 ニュースレター
VOL.32  2018.2.19

1年生の保護者の方々に学園で過ごした初めての一年間を振り返り座談会でお話しいただく三回企画、今回は最終回です。第一回ではシュタイナー学園への入学を考えたきっかけ、第二回では藤野で暮らして感じたことをお聞きしました。今回は学園での学びで印象的だったことを3人の保護者の方に伺いました。

Aさん

授業での学びもすばらしいのですが、季節を感じられる体験を多くさせてもらったことが印象的でした。梅をとって梅干しや梅ジュースをつくったり、落ち葉拾いをして焼き芋をしたり。お正月には羽子板やコマ回し、福笑いなど、懐かしい遊びを毎日学校でした話を聞き、わたしももう忘れていたような、なかなか子供が体験できないような遊びにふれさせてもらっていることがとてもありがたく感じました。

また学校行事では1年生から12年生までが集うことが多くあり、1年生の時から高校生の年であるお兄さんお姉さんと触れ合い、背中を見せていただけることは子供にとって、とても良い経験になっていると思います。

Sさん

エポック授業で漢字を学んできた時のことがとても印象に残っています。書き順などだけでなく、その漢字が生まれた背景やストーリーを通して一つの漢字を習うので、漢字の意味や成り立ちがしっかりと子供の心に刻まれているようで、驚きました。

シュタイナー教育でおこなわれている少人数クラス、そして担任の先生が8年変わらないということは素晴らしいと思いました。今後成長するにしたがって子どもたちにはそれぞれ壁や問題が生まれる瞬間もあるかもしれませんが、幼い時を知っていれば知っているほど、それらのことと向き合いやすいのではないかと思います。担任の先生はとても大きな愛情で子どもたちも、保護者であるわたしたちも包んでくださっていると感じています。

 Nさん

2ヶ月に1度あるクラス会で、その時その時の学びの内容や子どもたち一人一人の様子を先生から聞き、子どもが学んでいる内容を実際先生と一緒にやってみるのが楽しく毎回楽しみでした。

1年生は身体を動かすことを大事にしていると聞き、実際子どもたちが授業の中でやっているという動きをしてみるとゼエゼエと息きれしてしまうほどでした。動きは激しいのに、動物の真似であったり大男が来るという設定であったり、子どもの心に響く魅力的な導入であることも驚きました。

また、誕生日会をしてもらった時はとても感動しました。クラスのみんなが摘んでくれた野花のブーケ、描いてくれた絵、先生からのお花をカゴいっぱいにもらって帰ってきた娘を見て、とても幸せな気持ちになりました。

シュタイナー学園で過ごした、親も子どもも初めてばかりの1年間の様子を3回に渡りお伝えしました。大変なこと、不安なことももちろんあるけれど、先生や保護者同士で力を出し合いながら、子どもたちは豊かな学びの日々を過ごせた、そんな1年生の1年間だったように思います。

春はすぐそこです。また新1年生が学園に入学し、初めての時を過ごしていきます。どうかたくさんの喜びに出会う1年になりますようにと、暖かく迎えたいと思います。

中村暁野(1年生保護者)