学校法人 シュタイナー学園

活動報告

2018.07.10

藤野の暮らし その1

学校法人シュタイナー学園 ニュースレター
VOL.38  2018.7.10

厳しい暑さの中でも、元気に遊ぶ子どもたち。もうすぐシュタイナー学園も夏休みです。今回のニュースレターは、藤野の日常生活と、我が家の夏の過ごし方、藤野のお勧めスポットをご紹介します。

一日中走り回って、真っ黒に日焼けした山の子

3年生の2学期に娘の転入とともに、藤野に引っ越してきてからもうすぐ2年が経ちます。お友達が遊んでいるのをただニコニコ眺めているだけ、学校で口を開くことはほとんどなく、人見知りで内弁慶だった娘は、今では真っ黒に日焼けして活発に活動しています。毎日3秒で寝てしまうほど動いているからか、ちょっとした不調はあっても学校を休むことはほとんどありません。学校では休み時間のドッチボールやブランコに加えて、図書室に本を借りに行くのがお楽しみ。娘は特定のお友達だけと遊ぶことはなく、放課後も毎日のようにいろいろな子と元気に遊んでいます。同級生だけでなく他学年の子とも約束して帰り、近所の公立に通う子供たちとも合流して和気あいあいと楽しんでいます。

学園までバスで10分ほどの距離に住んでいますが、時にはお友達と一緒に朝50分ほどかけて学校まで歩くことも。それだけ歩いても全然疲れないそうで、学校で体育をしたうえに、夕方友達と走り回っても体力はまだまだ残っているようです。

帰ってくると、家の前に野菜が置いてある生活

ご近所の方もとても親切で、DIY好きのお隣さんが何か作っているなと思ったら、娘の自転車、キックボード、一輪車を収納するスタンドを手作りしてくれました。端材を使って娘も工作させてもらったりと、我が家にないスキルをいただき、お返しにお菓子などを差し上げたりして物々交換を楽しんでいます。先日は、母が家の近くを歩いていたらいきなり知らない方に「野菜、持って行って!」と声をかけられ、苗まで運んできてくれたそうです。また、直売所もあちこちにあって、初夏には1パック100円でいちごが買えたり、1日に4人もの方にお野菜をいただいたり、家計費がとても助かっています。

藤野で唯一のスーパーではビオ市の農家さんの新鮮な野菜が買えたり、近郊の美味しいお豆腐を手に入れられたりします。先日はお隣の上野原駅前に自然食も扱う大型スーパーができ、自然食品の宅配のトラックも各社まわっています。月に一回くらい高尾や八王子に買い出しに行きますが、食品以外でも何か欲しいものがあればネットでポチッと注文すれば翌日届くので、車を持たなくても買い物に不便を感じることがありません。

遊びも芸術もお買い物も楽しめるスポット

子どもの遊びも藤野で満喫できます。娘のお気に入りは、「藤野芸術の家」。昨年は総勢20名以上でデイキャンプをし、バーベキューのほかにバームクーヘンを焼いたりして楽しみました。藤野は中山間地なので平地が少なく、公園もあまりありませんが、芸術の家のお庭は芝生でボール遊びなどができて、広々と遊べる貴重な場所。夏の終わりにはトンボが飛び回るので、虫網を持って飽きずにずっと全速力で追いかけまわしています。長い休みには木工や陶芸、ガラス細工などの工作をするために必ず一度は行くようにしています。切子グラス作りや手びねりの陶芸など、娘だけでなく、大人の私もつい夢中になってしまいます。

芸術の家の上には「ふじのアートヴィレッジ」があり、藤野の芸術家が陶器やガラス細工、柿渋染のバッグなどのお店を出しているので、自分へのご褒美にウインドウショッピング。第四土曜日と日曜日にはエレファントマーケットという、芸術家の作品や地元の野菜などが販売される市も開催されます。ここでは夏の間、無農薬のブルーベリー狩りもでき、無添加のブルーベリーアイスやジャムなども売られています。

野菜だけでなく、雰囲気もおいしいビオ市

ビオ市もぜひ行っていただきたいところの一つです。第1・第3火曜日に「百笑の台所」で開催され、安心な野菜を直売する農家さんが何軒も出店しています。農薬を使わない新鮮野菜が選びたい放題という贅沢さに加え、自家製天然酵母パン屋さんやソーセージ屋さんなども出店、ビオ市の野菜を使ったランチプレートも堪能できます。オーガニックコーヒーやDJの音楽にも癒され、何より人と人との交流が楽しい場所です。 

安心して食を満喫できる街

藤野で夕方まで遊んでお腹が空いたら、個人的におススメなのは無化調の餃子が絶品の中国料理屋さん。ビオ市の野菜を使ったラーメンや、豆から手作りの麻婆豆腐などもあります。無添加の豆乳ソフトクリームなどのスイーツもお楽しみ。

他にも著名なジャズシンガーのライブも開催されるレストラン、地元野菜を使った定食屋もあり、木曜日だけ開店する自家製天然酵母のパン屋さん(夏の間はお休み)の秋限定「栗パン」は娘も私も大好物です。1日の締めにはまなみ温泉に癒され、遊んで食べて温泉に浸かって、日帰りでもたっぷり藤野の魅力を堪能できますよ。

藤野にいながら大人も子どもも楽しめる

藤野の夏といえば、佐野川地区の流しそうめんが大人気になっていますし、篠原のイベントも楽しみの一つです。これから秋までは地元のお祭りや若い子たちが主催する野外のイベント、音楽のフェスなど、毎週のようにイベントが目白押しで、藤野から出なくても十分楽しめます。

大人の講座も幅広く開催されています。食べられる野草を探して天ぷらを楽しむ会、羊毛から自分の衣服を作るイベント、雑穀を育てて料理するまでのワークショップ、サバイバルキャンプ、防災イベント、木を伐採して間伐材を利用するワークショップ、大人の林間学校、食べられる虫を探して料理するイベント(笑)などなど。先生と呼べる人がたくさんいて、ものすごい幅があるのが藤野らしいですね。学園でも夏にはイベントがあるので、ぜひ夏休みの藤野を満喫しにいらしてください。

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衣、食、住、全てにおいて豊かに暮らせる藤野。地域通貨よろず屋などのつながりもあり、とりあえず自分で頑張った結果、難しいことは「助けて~」と言えば誰かしら手を差し伸べてくれます。手助けしてくれた方に直接お返しするのではなく、できるときに困っている方を助ければいいという暗黙の了解があるところも心地よいですよ。藤野には、リーズナブルに泊まれる宿もたくさんあります。夏休みに、藤野の雰囲気を感じにいらっしゃいませんか?

越野 美樹(ライター)