学校評価 2010年度

外部評価より

(1)運営に関する事項

①すぐれた評価を受けた項目

  • 高等部法人化もふまえた予算組みが着実に積み上げられていると思う。
  • 学校法人としての高等部設置が具体化してきたことは喜ばしいことである。
  • 学園の働きかけによって通学路にグリーンベルトが設置・延伸されたことは、安全確保のためによい結果となっている。
  • 生徒が清掃ボランティア等を通じて地域貢献を考える機会をもてたことはよかった。今後も継続してほしい。
  • 地域とのつながりは、下ろした根が横に伸びていると感じる。

②評価に課題が見られる項目

  • 図書室の蔵書を増やしてほしい。図書係の親から購入希望図書があがっているのに蔵書は増えていない。調べ学習に必要な図書も揃っていない。
  • 未収金の状況を把握する方法がまだ弱い。未収金に関する手順をもっと明確にすべき。
  • 大震災を受け、安全管理を見直してほしい。また原発問題に子どもたちとともに意識を向けることが必要。
  • 災害時に備え、クリーンエネルギーによる自家発電システムを導入する予算組みをしてはどうか。

(2)教育に関する事項

①すぐれた評価を受けた項目

  • イベントに参加することができず、便り等で受ける印象だが、安定感が増していると思われる。
  • 若い先生方が増え、その活気が生徒たちによい影響を与えている。言うだけではなく、やってみせることの大切さを改めて教えていただいた。
  • 学校法人化前に比べて物理的には十分な授業ができている。

②評価に課題が見られる項目

  • 少人数教育の問題点もあると思われるので、高学年の生徒については他のシュタイナー学校との交流の機会が多くあればよいと思う。
  • 6年生家族との面談で「外部進学を希望するなら8年生で転出してほしい」との指摘があった。事実であれば「学園としての姿勢」をはっきりさせ、全校に通達すべき。仮に8年で転出させるなら、相手校に、転出は学園の都合によるもので、本人には何も非がないことを書面で伝えるようにしてほしい。外部進学者の存在が9年クラスにとって問題である面は認めるが、進学先の決定は学園がその自由を阻むべきではないと考えるし、中学校3年生の1年間を他校で過ごすことが子どもにとってどういうことか、先生方に考えてほしい。
  • 高等部設置等を考えると、将来的にどのようにしたら十分教員を確保していけるか考えていく必要がある。
  • 中等部英語の授業に疑問がある。体系的な文法教授を望んでいる。
  • 学期の始めと終わりの短縮授業が長すぎる。少なくとも中等部以上には通常授業を増やしてほしい。

内部評価より

(1)教育課程・学習活動に関する事項

①評価できる項目

  • 学習内容については、学年の引き継ぎや教師間の研修などによって安定してきている。
  • どの学年も教員の創意工夫により充実した活動がなされ、学年間のカリキュラムのつながりもはっきりしてきている。
  • 担任会などでの意見交換、情報交換を通して研修の機会が整ってきており、実践面への反映が有機的に結びついてきている。

②評価に課題が見られる項目

  • 特に中学年(4年から8年)の学びについては、その後の上級学年での学びにスムーズにつなげられるよう、今後一層の工夫と担当教員間での情報の共有と相互協議が必要。
  • 本来子どもの成長とリズムが教育課程・時間数の基準となるべきだが、制度上の制約が勝っていたのは残念だった。時間数を守ることも大切だが、教育の充実は数のみではかれるものではない。よい意味での臨機応変さが必要。
  • 教育課程特例校の適用によって、授業時間数が大幅に増加したが、そのことが子どもたちにとつて過重な負担になっていないか疑問。
  • 8年生までの学びの内容が後にずれ込んでいる現状がある。前年度の学年のものを踏襲するだけではなく、教員自身の教材への理解と研究が必要。

(2)児童・生徒の生活に関する事項

①評価できる項目

  • 低学年の子どもたちの感覚の育ちの幼さに適切な対処をする必要性が増しているが、エキストラレッスンやハイルオイリュトミーなどを通して個別の働きかけがある程度なされてきている。
  • 学園祭・運動会・祝祭など、生徒達が計画実行にかかわる試みが増え、充実してきている。
  • 中等部のスポーツ面での課外活動が充実してきた。
  • 課外活動や行事等を通して、児童、生徒間での縦の交流も多くなり、子どもたちの交流関係が広がってよかった。
  • ②評価に課題が見られる項目

  • 中等部になるとそれまでの初等部の雰囲気と大きく変わる傾向がある。彼等のエネルギーを正しい仕方で発散させ、また、何かをしてしまった時の反省や、清掃、修理など責任の取り方もきちんと指導していく必要ある。
  • 授業中に個別対応を必要とする子どもが増えてきているように思う。一斉指導の中で指示をきちんと理解するのではなく、その後にまた個別指導が必要になる傾向がある。
  • 時代の要求によりPCや携帯電話等への子どもたちの関心や興味は、教師が考えている以上に早く進んでいる。子どもたちの成長と現代社会の要求や彼らの興味・関心を見極め、適切な時期での導入や学びの機会について考える必要がある。

(3)その他組織に関する事項

  • 以前に比べ、福利厚生面では格段に整えられている。
  • シュタイナー教育の根幹が揺るがないよう、保護者の協力の下、迷いながらも教育の質を維持するよう努めてきた。
  • 組織が大きくなった分、各部署の情報の共有と交換をはじめコミュニケーション不足が感じられる。
  • 役割や責任を多く担う教員とあくまで日々の教育に当たるだけの役割を持つ教員との仕事の量や質において不均衡が見られる。
  • 事務局とのコミュニケーションにもっと意識をむける必要があった。

コメントは停止中です。