学校評価 2011年度

外部評価より

(1)運営に関する事項

①すぐれた評価を受けた項目

  • 予算執行は適切である。
  • 高等部設置は見事であった。設置準備にかかわった皆様に感謝している。
  • 放射線対応は適切にできている。
  • 新校舎建築、高等部設置と大きなテーマに継続して取り組み、実現できていることに敬意を表する。

②評価に課題が見られる項目

  • 理事会・教師会・保護者間のコミュニケーションの取り方が難しい局面がたくさんあった。難局を乗り越えていくには改善が必要だろう。
  • 入学希望者数減少に対しては、適切な広報活動に加えて、教育内容の充実、ポジティブな学園文化の形成が不可欠である。
  • 学園は恒常的にお金がなく、多くの場面でそれが問題として表面化する。学園としてお金を稼ぐシステムを作っていく必要があるだろう。

(2)教育に関する事項

①すぐれた評価を受けた項目

  • 子どもの発達段階にふさわしい教育課程が組まれている。
  • 公立学校よりも多くの学校行事が行われ、すぐれた発表活動もある。生徒の雰囲気が健康的である。

②評価に課題が見られる項目

  • 12年一貫の制度は整ったが、今後の教師の負担が心配である。教師間や教師と保護者の関係において、もっと風通しを良くし、相互に補い合い、支え合う態勢が整えられる必要がある。
  • 教師の授業力、指導力を適切に評価し、改善するメカニズムも必要だと思う。教員の主体的な取組を尊重しつつも、研修、授業見学、面談、振り返りなど教育活動の源泉になる制度を充実させ、学園全体として教育の質に責任をもつことが重要だと思う。
  • 新任の先生を育て、フォローする仕組みがないことは問題である。「礎」が機能していないが、この点は早急に改善する必要がある。
  • 教師の退職があり、大変な1年だったと思う。若い教師が根付いていくようなサポートシステム、親との信頼関係づくりが必要だと思う。
  • 高等部開校後は、卒業時、卒業後の対応も大切になると思う。シュタイナー学校間の連携や地域の方との連携が重要になろう。

(3)地域とのつながりに関する事項

①すぐれた評価を受けた項目

  • 地域の人々の理解、協力が得られている。
  • 郷土学で地域について学ぶことは、児童生徒や担当教員の地域への愛着が生まれるので、良い取り組みであろう。
  • 全体としては良好な関係を保っている。今年は吉野地区とのつながりもでき、良好な関係を築いていくためには、今まで以上の配慮や努力が求められよう。

②評価に課題が見られる項目

  • 地域活性化に貢献している一方、自動車による送迎の急増などで迷惑をかけている面も ある。これまで通りトラブルへの丁寧な対応が望まれる。
  • もともと地元に住んでいる家庭からの入学がない(少ない)のはなぜだろうか。
  • 低学年の親は、学園が既にこの地域に存在してから入学されており、地域に受け入れていただいているという意識をもちにくくなっている気がする。学園がどのようにして地域との関係づくりをしてきたか、また気をつけておきたいことなどを直接伝えられる機会を作る必要性があろう。

(4)その他

①すぐれた評価を受けた項目

  • 学校全体が1つの大きな家族のような共同体になっており、すばらしい教育環境になっている。
  • 土曜クラスなど東京シュタイナーシューレを中心とした広がりを感じている。これからもパイオニアとしての活動が期待されよう。

②評価に課題が見られる項目

  • 教員が自分の子どもを育てながら働ける職場環境を整えるべき。若い力が学園に根付くように働きかけることの重要性を感じる。
  • ジャストアイデアで意見を述べても、それらが実際に役立っていくようなアクションプランを立案する仕組みがないように感じる。いいアイデアを具現化する仕組み作りが大切であろう。

内部評価より

(1)教育課程・学習活動に関する事項

①評価できる項目

  • 全体に成長段階と整合したカリキュラム編成になっているといえる。
  • 特に、1年生~5年生は成長段階に合った教育内容が実施され、満足のいくカリキュラムになっている。
  • 思春期に入る学年から、教師への反発が見られたり、体が重くなったり声が出なくなる。そうした変化に即した教育内容を実践できるよう心掛けた。
  • 中等部教育は、これまでの実践の積み上げができてきて、より充実したものになってきている。
  • 8年生の劇の発表では、関連する工芸・手の仕事・オイリュトミーなどの教科の協力のもとに作り上げていくことができた。

②評価に課題が見られる項目

  • 授業時数確保の観点から、6年生も第5専科まで授業が組まれているが、体力的にきつそうに思える。
  • 行事や祝日などの関係で、特定の曜日の授業が実施できなくなる。この場合授業内容を授業内でこなすのが難しくなり、朝や昼休みに補習を行うことになっている。
  • 8年生は必要な授業内容をすべて入れるには時間数が足りない状況だ。
  • 9年生では、生徒のやりたいことと教師のやりたいことに落差が見られ、スムーズに授業が進まないケースも見られた。

(2)児童・生徒の生活に関する事項

①評価できる項目

  • 1年生~5年生は良い態度で授業に向かい、学びを深めることができた。
  • 中等部の生徒はスポーツ活動を通し、生き生きと活動する様子が見られた。
  • 生徒が東日本大震災の支援活動を行ったことはよかった。
  • ②評価に課題が見られる項目

  • 教室の使い方や地域との関係で「公」の意識が薄い面が見られた。
  • 思春期に入ると子供の態度に変化が生じるが、これに対して教師が対応の仕方をより工夫していく必要があろう。
  • 高学年になると学びの態度が守られなくなり、担任への協力も得られなくなり、難しさを感じた。
  • 中等部の生徒のスポーツなどの活動が活発になったのは良かったが、反面下校時間が守られなくなったり、教師側の指導体制を整えることに難しさが生じたりした。

(3)その他組織に関する事項

  • 高等部の学校法人化が実現できたことは大変良かった。
  • 事務局と教師会の連携には、引き続き課題が残った。
  • 組織が大きくなり、情報を共有していくことが難しくなってきている。どう風通しを良くしていくかが課題である。
  • 一部の人に負担が片寄る現状がなおある。
  • 年々、1年生には特別なサポートが必要になっていると感じる。サポートをする教師が必要である。
  • 8年目の担任は体調を維持するのが困難である。校務分掌を減らしたり、サポートする教師をつけるなどの工夫が必要であろう。

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