学校法人 シュタイナー学園

活動報告

2023.07.19

保護者

あっという間の3年間〜高等部からの編入〜

学校法人シュタイナー学園 ニュースレター
VOL.162 2023.7.19

我が家の子どもたち3人は、高等部から藤野シュタイナー学園へ編入しました。子どもたちが通っていた横浜シュタイナー学園は9年生までなので、次の進路を考える時、我が家の場合は、迷うことなく、藤野にあるシュタイナー学園を選択しました。私たちの実家が山梨県ということも、選択する理由のひとつになりました。実家により近い!

実は娘の小学校入学の時に一度、学校を見に来ました。その時は、末っ子がまだ産まれて間もなくで、生活環境全てを変えることは考えられず、横浜シュタイナー学園があることを知り、そちらに入学することができました。娘が入学した時、名前は聞いたことがあっても、初めて出会うシュタイナー教育に、一つひとつ感動しました。

毎日登校すると、担任の先生が握手をしてお迎えして下さること、お誕生日のお祝い、下校後我が子を迎え、姿を見るのが楽しみなくらい、一人ひとりを大切にする、されているのを実感しました。

ここには記せないくらいの日常が詰まっている毎日だと思います。そういう小中学時代でしたので、迷うことなく高等部もシュタイナー学園! を選択。学園生活はすぐに馴染むことができたと思います。それでも、慣れ親しんだ横浜の学園、先生、仲間と離れ、新たなスタート、初めましての出会いに、我が子、そして私たちにも毎回、ドキドキワクワクがあります。

ですが、先生方、クラスメイト、保護者の方々、出会う人皆の温かさ、喜びを、これまでと何も変わらずに感じ、すぐに馴染み戸惑うことなく学園生活を送ることができました。

娘の時は娘を含む7人のクラスメイトと横浜シュタイナー学園から編入しました。仲間と一緒でしたが、それでも不安や緊張があったと思います。あっという間に過ぎる3年間、12年生になる時には、後悔しない学園生活を送りたい、という気持ちで、やりたいことを形にして、本当に楽しむことができた高校生活です。先輩の卒業お祝いのための映像を作成したり、教室全体を飾り付けてバレンタインデーを楽しんだり、やりたい、を形にすることができること、娘の企画力、成長、育ちに驚きました。

編入してすぐ、長男は体調を崩し、少し長くお休みしました。その時もクラスメイトや先生からの連絡、そして、久しぶりに登校できそうだという日の朝、藤野駅から学園までの道を長男のペースに合わせて一緒に歩いてくれた友人や、担任の先生が玄関で迎えて下さったこと、高等部になってもこのようなことがある日常を味わい、編入して良かった、を感じています。

先日は長男クラスの12年生卒業演劇がありました。様々なことを体験しながら当日を迎え、終わった今、「その人がその人であることを認める。認め合い向き合う、それがメッセージだったし、自分たちもそれが学びなんだ」と言う長男の言葉に、高等部へ編入して良かった、を感じています。こういう高校生活を送りたい、私たちも通いたい、味わいたいな、と思います。幸せな子どもたちです。

ライター/保護者 市村 学・市村文香