学校法人 シュタイナー学園

活動報告

2018.08.07

「夏のシュタイナー学校」体験レポート

学校法人シュタイナー学園 ニュースレター
VOL.40  2018.8.7

7月21日(土)、シュタイナー学園名倉校舎にて「夏のシュタイナー学校」が開催されました。朝から太陽がジリジリと照りつける中、全国から20名の大人の皆さんと、13名の子ども達が集いました。子ども達はシュタイナー幼稚園体験へ、大人は「はじまりの集い」へ。今回、大人のコースは5年生の学びの体験ということで、高学年の子ども達が毎朝唱えている「朝の詞」から始まりました。

大人コースの午前の授業は5年生の理科の「植物学」。担当は公開講座などでも人気の栁澤先生です。植物と一口に言っても様々な種類がありますが、それらを人間の成長になぞらえ、わかりやすく説明しました。樹木に抱かれるように生える“木の赤ちゃん”のキノコ類、地面に“這う”ように生えるコケ類、すっくと“立つ”ように生えるシダ類……赤ちゃんが、ハイハイして、やがて一人で立つようになるまでの姿と似ています。さらに花が咲く植物、実を結ぶ植物、低木から高木へ、針葉樹から紅葉樹へ、子どもからが青年期、老年期へと変化する様と植物の進化の過程が呼応しているかのようです。また植物は、大地からの栄養(地)、水、光(空気=風)、太陽の熱(火)という4つの力を自然からもらって育つことも学びました。

講義の後は、藤野のあちらこちらに咲いている白百合を水彩で描くことになりました。百合が咲くのと同じように、地面から真っ直ぐに茎を伸ばし、つぼみをつけ、白い百合の花を咲かせます。シュタイナー学校の水彩は、濡らした紙を使って描く「ぬらし絵」という手法を用います。初めての方がほとんどでしたが、皆さんとても美しい百合の花を咲かせていらっしゃいました。水彩は色そのものを学ぶ「色の体験」という要素も大きいのですが、百合を描くのに青い色をたくさん使ったせいか、心なしかほんの少し涼しくなったような気がしました。

お昼は学園保護者手作りのパンと具だくさんのスープ。保護者や教員も交えて、和気あいあいのランチタイムとなりました。

午後は、横手先生による「オイリュトミー」の授業。身体を動かす時間です。「オイリュトミー」はシュタイナー学校独自の教科。一見するとダンスか何かのようですが、一つ一つの音や動きに意味があり、いわゆるダンスとは全く異なるものです。「オイリュトミー」を言葉だけで説明するのは非常に難しく、体験していただくのが一番! ということで、今回のプログラムとなりました。

「オイリュトミー」の基本は、まっすぐ立つこと、歩くこと。まずは大地をしっかり踏みしめて、天に向かってまっすぐ立つ練習をしました。まっすぐ「立つ」ということを意識するだけで、一人一人の立ち姿がガラリと変わるのが不思議です。そして歩く練習。足を上げて、運んで、下ろして。また上げて、運んで、下ろして……。ひとつひとつの動作を意識して丁寧に行うだけで、まとう空気が変わっていきます。

5年生は「子ども時代の黄金期」とも言われます。思春期で体が重くなる前の、軽やかで伸びやかな身体を持ちながら、ある程度知的なことも理解できるようになる年頃です。「オイリュトミー」では軽やかさを保ちつつ、星の形など複雑な図形を動くことができるようになります。ほかにも呼吸を意識した「収縮と拡散」の動きや「出会う」体験など、5年生の子ども達の感覚を追体験していただけたのではないかと思います。

最後は学園保護者や教職員を交えての交流会。今回、お子さんの入学をお考えの方も多く、話題に多く上ったのは卒業後の進路についてでした。卒業生の進路は様々で一括りにはできませんが、共通して言えることは「自らが選んだ道を、自信を持って歩んでいる点」だと思います。詳しくは卒業生インタビュー「シュタイナー学園 PEOPLE」でご紹介していますので、よろしければご覧ください。

子ども達の幼稚園体験も楽しい時間を過ごすことができたようです。今回はご家族での参加も多く、お父さんがお母さんを誘っていらしたご家庭もいくつかありました。お忙しい中、遠方から泊まりがけで参加してくださった方もいらっしゃいました。とても暑い中でしたが、シュタイナー学園の授業の雰囲気を少しでも感じて頂けたら嬉しいです。ご参加くださった皆さま、どうもありがとうございました。