学校法人 シュタイナー学園

活動報告

2018.10.31

暮らし

ローカル&オーガニックコミュニティ 藤野とつながる「藤野まるまるマルシェ」!

学校法人シュタイナー学園 ニュースレター
VOL.46  2018.10.31

早いもので「藤野まるまるマルシェ」は今年で3回目の開催です。

神奈川県の端っこにある旧藤野町は、昔からアーティストの移住者が多く、現在も増え続けている地域。シュタイナー学園が移転して13年、日本のパーマカルチャーの中心的な役割を果たしている「パーマカルチャー・センター・ジャパン」が20年前に創立したという地域でもあります。また、日常的に地域通貨を介したコミュニケーションが活発だったり、毎週末どこかでやっているイベントで会えば、やあやあ!とほど良い距離感が気持ちよく、それぞれ好き勝手にやっているようでゆるくつながっている面白い場所。そのひと言で表せない藤野周辺の面白さをギュッと集結したイベントが「藤野まるまるマルシェ」です。今年は11月17日(土)に開催します。

・ファーマーズマーケット

・まるまるCafé

・ワークショップ

・里山ステージ

・ミニオープンキャンパス

目玉が多過ぎるこのイベント。その中でもやっぱり魅力なのは、ファーマーズマーケット。藤野周辺の10以上の農家さんが並びます。それぞれこだわった農法で作られたお野菜は、パワフルで味が濃くて本当においしいのです。藤野の子どもたちは、お目当ての農家さんがいたりお気に入りの野菜があったりと、そのおいしさを知っています。育てた農家さんならではのいろいろな話を聞きながら、野菜を選ぶのも楽しい時間です。農家さんから仕入れたさつまいもを使った焼き芋屋さん(なんと生徒たちが作った石窯で焼き上げます!現在8年生の生徒たちが4年生の時の授業で製作しました。)、農家さん自身がシェフとなって作った創作野菜料理を楽しめるなど、農家さんとのコラボもたくさん実現しました。

フードの今年のお楽しみは、地域でのコミュニケーションの場となっているマーケットやカフェから話題な人々が集結した「まるまるCafe」。月に2回開催されている人気の朝市「ビオ市」や、ゆるゆるした気持ちのいいマーケット「わらうら市」、また藤野の創作中国料理店「大和家」のアイドルタイムを活用した日替わりカフェ「ごごカフェ」などが勢ぞろい。一日限りの豪華なカフェです。その他にもお腹も心も大満足の美味しいフード、ドリンクが並びます。

藤野周辺はもともとアーティストが多く集まっている場所でもあるのですが、それを仕事にしているとは!と驚く生業が結構あったりします。ワークショップでは、そんな面白い人たちがこれまで以上にたくさん集まってくれます。こんなにたくさんのワークショップが並ぶイベントはなかなかないですよ!

一例をご紹介すると、毎年人気の「身の回りの植物を観察しよう!」。地域では知らない人はいない植物会の奇才・池竹さんによる植物観察会です。会場周りの食べられる、お茶になる、薬になる植物の見分け方、使い方を丁寧に解説してくれます。その他にも糸紡ぎのワークショップや、藤野電力による「風力発電ワークショップ」、ハーバリストが自身で育てたメディカルハーブを使ったワークショップ、ダンボールアーティストによる「へんてこメダルを作ろう!」、世界で一番面白い防災ワークショップなど、おとなの方が夢中になってしまう予感満載です。お子さんも一日存分に楽しむことができますよ。

まるまる里山ステージでは、去年その場にいた子どもたちの心をわしづかみにした藤野在住のエンターテイナー「うそまこと」さんが今年も登場!毎年子どもたちに大人気の学園保護者による人形劇もあります。ステージは屋外とオイリュトミーホールの2つ。オイリュトミーホールはシュタイナー建築の建物。学園が藤野に移ってから保護者たちが協力して作り上げたステキな空間です。プロからアマチュアのたくさんの出演者の方々が大いに盛り上げてくれます。どれもこれも見逃せない!と食べている時間も惜しいくらいなのです。

シュタイナー学園関連では、1年生教室を特別公開。子どもたちがどんな教室で学んでいるのか、じっくり見学できます。先生も教室にいるので、いろいろ質問もできますよ。そして午前中はミニオープンキャンパスがあります(要申込み)。前半はダイジェストで校内見学とシュタイナー教育の説明です。学年を経るにつれて教室の雰囲気が変わっていく様子や、シュタイナー教育の醍醐味である黒板絵、子どもたちが作る教科書代わりのエポックノートなど、必見です。後半は教育だけでなく、藤野と高尾での衣食住の様子をお届けする、在校生保護者を交えての座談会。先生や保護者とざっくばらんに話すことができる時間なので、聞いておきたいあれこれを、この際遠慮なく聞いてみてください。シュタイナー関連書籍や文具の販売、小さいお子さんも参加できる手づくりワークショップもあります。

会場であるシュタイナー学園は藤野駅から少し離れた場所にありますが、駅から無料シャトルバスが巡回するので、ご利用ください。お車の方は、シュタイナー学園高等部グラウンドが駐車場となりますので、そちらからシャトルバスでいらしてください。(詳しくはイベントHPをご覧ください。)

藤野という場所は不思議なもので、住み始めたうちは、こんな人もいるのか!これもありなんだ!?といちいち驚いていた気がしますが、すぐにそれすら意識しなくなる場所。きっと特別なことをしていると思いながら生活をしている人はいないのですね。やりたいことをやりたいようにやっている自然体な人たち、それを楽しむ人たち。そこにハードルはないのです。日々の暮らし、人生を楽しみたいという気持ち。まずはまるまるマルシェでそんな雰囲気を味わってみてください。皆様のお越しをお待ちしています!

ライター なかむらあや