学校法人 シュタイナー学園

活動報告

2017.11.20

シュタイナー学校の性教育と家庭の役割

学校法人シュタイナー学園 ニュースレター
VOL.19  2017.11.20

今回はいつもと趣向を変え、何かと敬遠されがちな「性教育」について、個人的な体験も含めてお伝えしてみたいと思います。

さかのぼること10年前、シュタイナー学園のオープンデイで小貫大輔さんが書かれた性教育に関する文章を読み、私は「この教育でいいのだ」という確信を得ました。

小貫さんは東京大学とハワイ大学の大学院で性教育を学んだ後、ブラジルに渡りスラムでのシュタイナー教育の活動に参加した後、ブラジルと日本をつなぐボランティア団体を設立、現在は東海大学国際学科で国際協力や性教育の授業をされています。

自由・平等・友愛という人権思想を中心にすえるシュタイナー学校が、「人間の性」という最も根源的で、しかも今日的な人権概念でもあるテーマをどのように捉えているのか。小貫さんの文章は、明快な答えを私に授けてくれたのです。

当時、第一子の小学校入学を前に、シュタイナー学校を検討していました。決断に際し気になったのが、「この教育は性をどのように伝えるのだろうか?」という疑問でした。

シュタイナー教育の提唱者であるルドルフ・シュタイナーはヨーロッパの人で、キリスト教の文化的背景から、性に対してネガティブなイメージを植えつけたりしないだろうか、という懸念を抱いたのです。

私事ですが、ティーンエイジャーのころ、妊婦さんを見て内心「私は数ヶ月前にセックスをしました」と言って歩いているようで、とても私にはできないと思っていました。そんな私も成人し、パートナーと出会い、幸運に恵まれ、妊娠・出産を経ることで、新しい命を授かること、夫婦揃って小さな命を大切に守りたいという気持ちが生まれてくること、命を繋いでいくことの素晴らしさを味わいました。

この経験から我が子には是非、自分の「性」、周りの人の「性」を尊重して生きていってほしいと願うようになりました。かつての私のような「性」の捉え方だけは避けてほしいと思い、ふさわしい性教育を探していたのです。

10年前、私が読んだ文章に何が書いてあったのか? ― 今週末の小貫さんの講座「シュタイナー学校の性教育と家庭の役割 ~頭と心と体を使って体験するワークショップ~」で、ぜひ確かめてみてください。

 ヒントは、“ティーンエイジャーの私には、何かが育っていなかった” という視点です。生きることへの前向きなエネルギ-が溢れている小貫大輔さんに会いにいらしてください。

 ヨーロッパとブラジルで芽生えた「シュタイナー学校の性教育」の実践を紹介してくださるともに、教師や親である私たち自身の性についてフランクに語りあえる場になると思います。

お陰さまで今では、赤ちゃんも、妊婦さんも大好きです。

伊澤みな子(理事)