学校法人 シュタイナー学園

活動報告

2020.02.19

集大成の8年生劇

学校法人シュタイナー学園 
ニュースレター VOL.77  2020.02.19

1年生から8年生までの8年間、基本的にひとりの担任の先生のもとで、クラスメイトと共に過ごし共に学ぶシュタイナー学園。3学期に行われる「8年生劇」はその8年間の集大成ともいえる大切な行事です。上演時間はだいたい1時間半から3時間。演じるだけではなく、背景画やポスターの制作、劇中音楽の作曲や演奏、衣装や大道具の制作まで、すべてを子どもたちで行います。音楽、水彩、工芸、手の仕事、言語造形…1年生から学んできたこと、育んできたものが最大に注がれ、発揮され、演劇が作られていくのです。

思春期を迎え、それぞれが自我を持った一人ひとりによる集団となった8年生。担任の先生は、そのとき、子どもたちが向き合うべきテーマに沿って演目を選び、さらには一人ひとりの子どもたちが、それぞれに向き合うべきものに沿い配役を考え、決めるそうです。各クラス、各担任の先生の個性が発揮され、その年にしかない8年生劇がうまれます。ときには反発しあい、ぶつかりながら、それでもそれぞれがなにかを乗り越えて、それぞれの持つ力を一つにし、演劇を作り上げていくことで、毎年クラスの関係には変化が生まれるそうです。お互いを認めあうこと、自分の力を発揮すること。8年生劇を通して子どもたちはそんなことも学んでいるのかもしれません。

シュタイナー教育では、学年に応じた子どもたちが向き合うべきテーマにそった学びが行われています。(詳しくはHPの『12年の学び』参照)。 8年生のテーマは「革命」です。思春期を越え、この先成人に向かっていく中で、子どもたちはそれぞれに自分の理想を持ち、追求していく意志の力を育んでいきます。そんな子どもたち自身が持っている課題にそった演目や役柄を、対話の中から導き出し、指導をしていく。これはそれまで育まれてきた、担任の先生と子どもたちの関係性があってこそできることかもしれません。

割れんばかりの拍手をうけ、胸を張って誇らしげに、数日間の舞台を終える生徒たち。3月には修了式を迎えます。お世話になった担任の先生と別れて、高等部の新しい学びへと向かっていくのです。今年も8年生劇まであと少し。どんな集大成となるのか楽しみです。

保護者/ライター 中村暁野